日経平均株価 Nikkei Stock Average 2005 6 9

 「日経平均株価は、なぜ上がらないか。」
そういうことを、よく聞かれます。
ひとつの見方として、こう考えてもよいかもしれません。
「日経平均株価は、平均点だから。」
 日経平均株価に影響度が高いと言われる電機業界において、
株価に格差がついてきたのです。
 日経平均株価が低迷する中で、
シャープ(6753)や松下電器産業(6752)は、堅調な株価となっています。
 それに比べて、パイオニア(6773)や三洋電機(6764)は、
年初来安値を更新し、下値を探る展開です。
ソニー(6758)ですら低空飛行となっています。
 こうなってしまった原因のひとつに、少子高齢化があります。
何度か書いていますが、人口減少社会においては、こうなります。
人口減少→市場規模の縮小→企業の売上高の減少→給料の減少。
 しかし、市場の規模が減少するなかで、
企業が仲良く、売上高を減少させるとは限らないのです。
予想外に売上高を伸ばす企業もあれば、予想外に売上高を減少させる企業もあるのです。
 さて、まだ日本は、人口減少になっていないと言うかもしれません。
しかし、人口減少は起きているのです。
少子高齢化によって、若者が減少し、高齢者が増加しています。
つまり、中高年の消費者が増えているのです。
 実は、中高年の消費者は、「やっかいな消費者」と言えるのです。
こうした消費者は、若者に比べて、衝動買いが少なく、商品をよく吟味して買うのです。
しかも、こうした消費者は、ブランド志向というか、勝ち馬に乗る傾向があります。
やはり、衝動買いの多い若者こそが、経済成長の原動力と言えるでしょう。
 バブル経済崩壊後において、日本経済の低迷の原因は、
三つの過剰(設備、債務、雇用)にあると言われました。
 こうした三つの過剰を解消すれば、かつての「元気な日本経済」に戻るか。
いや違います。
また、新しい問題が発生したのです。
今度は、三つの過剰に代わって、
「人口ピラミッドが、ひっくり返ると、どうなるか」という問題です。















































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